亮布侗布探求記

苗族、侗族のピカピカ布に心惹かれ、亮布、侗布の再現に奮闘中。

唐辛子 on the 布ー実験①唐辛子は布を赤くする?ー

 

 

おはようございます。

 

さてさて実験①の報告でーす。

 

今回はタイトルの通り。。。

「布の上に唐辛子を置いて蒸したらどうなるか?」

 

…きっと小学生でもやらないんじゃないかなあ。笑

 

にもかかわらず、至って真面目にこんなことをやるかというと!!

 

侗族も苗族も布に赤色を出させるために唐辛子を使うからです。

(前回のブログ参照)

 

果たしてヤツは本当に布を赤くするのか、それともおまじないなのか……

気になったのでやってみました。

 

 

道具と材料は以下を使用しました。

 

まずは簡易蒸し器(お手製)。

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下から順に

鍋、蒸し網、ふるい、シフォンケーキの型(底なし)、蓋 となってます。

実験だし見栄えは気にしません。笑

 

ちゃんと使えるのかというと…

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ちゃんとお芋が蒸せたので大丈夫でした◎

 

そして唐辛子(美大の近くの中華食品店にて購入)とガーゼハンカチ(家にあったやつ)。

実際は藍染した布を蒸しますが、今回は変化が分かりやすいように白い布を使います。

 

 

方法はいたって簡単。

 

布の上に唐辛子を置いて

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あとは30分×2回蒸すだけ。。。

 

てことで実験スタートです。

 

始めの10~20分は特に変化はなく、とりあえず30分後。

 

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…一見何も変わってない様子。

 

布を取り出してみると・・・

 

やや?!?!?

 

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お分かりでしょうか、布の上部あたりにほんの少~~~~~~~しシミみたいなものが!!

 

まるで・・・

何回洗濯してもいまだうっすら残るミートソースのシミのよう(そのくらいビミョー)。。。

 

 

 

さすがにこれでは……(´・ω・`) ということでもう30分。

 

 

先ほどは数本の唐辛子からしか液の滲み出しを確認できませんでしたが、この30分間で5本すべてから液の滲み出しを確認。

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これまたビミョーですが、うっすらオレンジ色のシミが並んでいるのが分かっていただけたでしょうか…

 

布を取り出すと・・・

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先ほどよりはシミの濃さと範囲は広がりました。

 

そして乾燥後、蒸す前の布と比較。

 

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左:唐辛子を置いたもの 右:蒸す前の布

 

一応、若干左の方が全体的に黄ばんでいるのがわかるかと思います。

 

ですがやはりシミ程度。。。

 

悔しかったので、凝り性の私はさらにもう1時間蒸してみました。

それがこちら(右)。

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確かにシミの濃さも範囲も1時間のものよりは上がってはいるけれど、2時間蒸してもこれだけかあ。

そしてきれいな色ではないです。笑

 

 

ということで結論。

布に赤味を出すのに、唐辛子が大きな働きをしているとは考えにくいです・・・(> <)

 

今回は白い布で実験したのでかろうじて変化が見えましたが、藍染した布の上からではきっとわからないですね…

 

やはり唐辛子はおまじないなのか。。。

 

とりあえず、実験①は終了です!

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

「やっぱりね」と思ったそこのアナタ。

 

ヤマダはまだ懲りてませんよ!!!

 

というのも、この実験では唐辛子を置いた部分しか染まらなかった。

布そのものは少なくとも7m近くあるので、これでは折り畳まれている布全体にエキスが滲みこむことは不可能です。

 

 

布全体に行き渡るのは・・・???

 

そうです、蒸気です!!!

 

てことで、続く実験②では蒸気に着目しています!!!

 

蒸気なんてなおさら威力弱いんじゃないかと思うかもしれません。

ですがもしかするともしかするかも・・・???

 

長くなりましたが、次回もお楽しみに~

ここまで目を通してくださってありがとうございました(>_<)